「ボナンザVS勝負脳」を読んで
Posted on 10月 30th, 2007 by admin
ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21 C 136)
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保木 邦仁 渡辺 明
角川書店 (2007/08)
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知人の保木氏が書籍「ボナンザVS勝負脳」を出したので,読んだ。
ぞくぞくっとする興味深い内容だった。
保木氏は純粋に科学的に将棋ソフトを強くすることを楽しんでいる様子が伝わってきた。
保木氏のコンピュータ将棋を科学的に強くしたいという思いと,渡辺竜王の人間がコンピュータに負けるはずがないという思想の火花が,この本の上で飛び交っている。構成もおもしろい。
後半の分子の科学に対する記述が,一見関係ないようで,ボナンザ開発に対する真摯な態度を想像させる。
しばらく前から簡易的な遺伝的アルゴリズムやゲーム理論などに取り組んでいたので,ボナンザのアルゴリズムの概要だけではあるけれど,まとめられていて,とても参考になった。
とたんにバイオインフォマティクスのことを勉強したくなり,文献探しを開始した。何かのスイッチが入った気がした。
「カナダにいたからボナンザはできたのかもしれない」ことは,日本においては日々の雑務に追われて革新的なことをする余裕が無い研究者社会に対するアンチテーゼなのかもしれない。
